会社情報

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経済産業省が定めるDX認定制度の認定事業者に認定されました
(認定日:2023年6月1日)

DX認定

DXへの取り組み

株式会社広島情報シンフォニー
代表取締役社長 寺尾 昌彦

環境変化

慢性化した人手不足や少子化、高齢化社会の進行等の長期構造的な問題に加え、新型コロナウィルスの蔓延等、地域経済社会はますます先行き不透明な状況が続いております。

一方で全世界的にAI、IoT、ビッグデータに代表されるような先端テクノロジーが進化しており、社会課題解決のためにもITシステムが飛躍的に発展し続けることが期待され、その果たす役割は大きいと言えます。

また企業においても企業競争力向上の源泉としてITシステムは重要視されており、DXによる変革実現等、多様化するニーズに柔軟に対応でき、また将来構想も十分に考慮されたITシステムが今後も求められて参ります。

  • 当社は、ユーザーの問題解決(ソリューション)を基本理念に、限りなく進化してゆくIT技術を縦横に駆使し、心の豊かさや生きがい、希望をかなえてゆく手段としてデジタルを活用し人に優しいITシステムを追求して参ります。
  • 当社は最新の情報システムと行き届いたトータルサービスを通じて、地域社会の情報化に貢献いたします。

ビジョン及び目指す方向性(ビジネスモデル)

当社は広島県・広島市・株式会社サンネットの共同出資により、第三セクター方式で運営される重度障害者多数雇用企業であり、広島県に根ざした地域IT企業です。

2000年頃から通勤困難な障害者社員の在宅勤務の雇用形態も取り入れており、コロナ禍に於いては柔軟な働き方の実践、リモートワーク環境の整備等での細かなノウハウ提供で、顧客の働き方の変革推進に貢献をして参りました。

地域社会におけるデジタル活用においては、既存システムが老朽化・複雑化・ブラックボックス化しており、データを十分に活用しきれず、新しいデジタル技術を導入しても、データの利活用・連携が不十分で効果も限定的となってしまうという課題が生じています。

また、これら既存システムを大幅刷新する場合、ビジネスプロセス、業務プロセス変革が必要となり、現場の混乱により変革が進まないケースも少なくありません。
しかしながら、今後企業においては、経営戦略や業務のありたい姿に合わせて全体最適化を実現する事が非常に重要となります。
当社は、基本理念である “ユーザの問題解決(ソリューション)”を実現すべく、戦略実現のためのツールとしてITシステムを全体最適化させ、ユーザエクスペリエンスを考慮し、実装から導入までをトータルでサポートして参ります。「当社は情報と人と未来の調和を創造し、豊かな地域社会づくりに貢献する。」というコンセプトのもと、重度障害者多数雇用モデル企業という側面を持ち、企業活動を推進しております。

当社は、完全参加と平等というノーマライゼーションの理念のもと、地域社会における障害者雇用の先導的役割を果たしています。またこのような環境の中から生まれる当社の製品には、全ての人が使いやすいものづくり、ユニバーサルデザインの考え方が貫かれています。今後データ活用やデジタル活用においても、当社経営理念、ビジョンのもと、価値創出を目指して参ります。

ビジネスモデル実現のための重点戦略

当社は以下取り組みにより、当社自身の変革を推し進めて参ります。
今後はこれまで以上にデータ活用が重要であり、顧客、市場の変化に迅速・柔軟に対応していくためにも経営における重要指標をいち早く見える化することが重要と考えます。

顧客への提供価値・自社の存在価値を高めるためにも当社は以下取り組みを推進して参ります。

自社DXの取り組み

  • システム環境・業務プロセスの抜本的見直し

    オンプレパッケージからフルクラウドシステムへの移行を検討開始。
    社内デジタイゼーション実施に向けて、業務プロセス上の課題抽出(紙ベースの業務プロセス、欲しいデータ(予算進捗見込など)のリアルタイムでの把握)を推進します。

  • 経営数字の見える化・社員のデータ利活用促進

    当社は、販売管理や会計、人事管理等の基幹系システム以外にもグループウェア、ワークフロー、SFAを導入しており、予実管理や企業戦略を立てる際に必要なデータは様々なシステムに分散して蓄積されております。
    営業数字データに基づく予算実績進捗の把握、経営指標の見える化を図るために社内基幹システムを更新して参ります。(2024年度完了)。
    経営判断をよりスピーディーなものとし、さらには社員全体でのデータ利活用を促進、DXリテラシーを向上させ、データに基づいた仮説、提案を行うことで収益のさらなる向上を目指して参ります。

  • DX変革を推進する風土醸成

    DXプロジェクトによるプロセス変革を後押しするために全社レベルでの変革を自分事として取り組む意識改革を推進します。

顧客へのDX推進

  • DXスペシャリスト育成による顧客へのDX推進提案強化

    当社は、まず自社のDXとしてデジタル活用を推進します。そこから得られた知見や経験を基に、顧客の業種や業態特有な課題もとらまえながら顧客に寄り添ったデジタル化の提案を行って参ります。
    当社は経験、ノウハウを蓄積し、さらに人材の育成強化することで、顧客との共創により顧客とともに成長することを目指して参ります。

  • 顧客提供サービスへの展開

    当社のビジネス領域のなかで、顧客へのDXサービスを展開して参ります。

    ① 図書館ビジネス
    単なる図書館システム導入、システムサポートに留まることなく、蓄積データを活用した住民サービス向上のためのデータ利活用を推進します。
    ② 森林組合ビジネス
    オンプレミス環境のシステムからクラウド型サービスへの変更を行います。データの一元化による、複数組合様でのデータの相互利用を可能とします。また組合様に留まらず、組合と組合員様間のDX連携により課題解決を行うサービスに発展させます。
    ③ 製造業民間企業向けビジネス
    新たにクラウド型生産管理システムのビジネス展開を行います。DXを意識したクラウド型サービスのノウハウを結集させ、ソリューションサービスを展開します。

DX戦略推進体制

当社は上記戦略を実現するため、代表取締役社長を総責任者とするDX推進プロジェクトを立ち上げ、全社的観点からのリソースと予算の投入を実施しております。

DX戦略の策定は部門横断で検討し、DX戦略の実行を支える組織として「DX推進事務局」も設置しております。

当社は顧客への提供価値・自社の存在価値を高めるため、DX事業の担い手となる人財育成にも注力いたします。
そのために、2023年度に当社のめざす“DXスペシャリスト”を定義し、育成計画を立案し、社内全体にオープンにして参ります。

HIS DX推進体制図

※DX社内教育体系準備中

戦略推進のためのITシステム・デジタル技術活用環境の整備

中期計画にて設定した目標を実現するため、お客様へのDX推進や提供サービスの新たな技術活用による開発投資を戦略的に実施して参ります。
当社では既存システム維持にかかる予算を抑え、新基幹システムの構築に向けて計画的に新たなIT投資予算申請を行い、戦略の具現化に向け取り組んで参ります。
新たなフルクラウドシステムへの移行に向けた導入プロジェクトを2022年10月より発足しており、DX推進プロジェクトでのDX人材教育と並行にて2023年度から2024年度に必要予算を計上し、社内の基幹システム刷新を進めております。

組織強化・人材育成について

当社は顧客への提供価値・自社の存在価値を高めるため、DX事業の担い手となる人財育成にも注力いたします。
そのために、2023年度に当社のめざす“DXスペシャリスト”を定義し、育成計画を立案し、社内全体にオープンにして参ります。

戦略達成状況に係る指標の決定

2025年度までに、DX推進によって目指す姿を実現するための目標を以下とします。

  • 新基幹システム構築
    2024年3月
    第一次フェーズ稼働
    2024年6月
    完全稼働
    2025年度
    顧客情報や営業情報を分析・活用し商談件数増(2024年度比150%)
  • DXソリューション関連売上 全社売上比率の10%(2025年度)
  • DXスペシャル人材の育成目標値(2025年迄)
    データサイエンティスト 5名
DXスペシャリスト
人材の呼称 役割 2025年度
目標人数
ビジネスプロデューサー 企業の戦略や戦術を理解して企業全体のDXを推進
ビジネスモデルやビジネスモデルの変革を指揮
 
ビジネスデザイナー DXの企画、立案、推進を担う人材
市場や顧客のニーズをくみ取り、ビジネスやサービスのあるべき姿をイメージ、具体化できる
 
アーキテクト DXやデジタルビジネスに関するシステムを設計する  
データサイエンティスト デジタル技術(AI・IoT)やデータ解析に精通した人材 5名育成
UXデザイナー DXやデジタルビジネスに関するシステムでユーザ向けデザインを担当 SE部門から人選
エンジニア・プログラマ デジタルシステムの実装やインフラ構築を担当する人材 SE部門、
インフラ部門から人選